災害事例

建0155 起因物:掘削用機械
事故の型:墜落・転落

どんな危険が潜んでいるのでしょうか…(この状況で予知される災害は)

 砂防工事の現場入口付近において、作業者が大型トラックからドラグ・ショベルを降ろそうとしています。
 まず大型トラックの荷台後方を地面に接地するまで傾斜させた後、作業者自らがドラグ・ショベルに搭乗し、地面まで自走させながら折り畳まれていたアームを前方に伸ばそうとしています。

 

どうすれば防げるでしょうか…(こんな災害が発生しました)

 アームを上方に伸ばしたところ、ドラグ・ショベルがバランスを崩し下方に滑り落ちました。その際滑り落ちた地盤の状態が悪く、そのまま法面方向へ転落、さらに立木をなぎ倒しながら20m下の谷底まで転落しました。

 

災害発生防止のポイント。

● 車両の積み降ろしは、平坦で堅固な場所で作業に必要な広さのある場所で行うこと。
● 車両を降ろす場合の地面に対するあゆみ板(道板)の角度を事前に確認すること。
● 車両を降ろす場合は、車体とアームをまっすぐにし、アームをゆっくりと上げ、いったん少し進んだのち、アームを地面につけ支えにして降ろし始めること。またあゆみ板とトラックとの境目では機械の重心が急に移動し、バランスが崩れやすいのでとくにゆっくりと通過すること。

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