災害事例

高0023 起因物:高所作業車
事故の型:はさまれ・巻き込まれ

どんな危険が潜んでいるのでしょうか…(この状況で予知される災害は)

 光ケーブル設置工事のため、通信工事用高所作業車(機体重量約6 t)が約3度の勾配の公道上に、後下がりに駐車しています。作業終了後、作業者が車両後端の操作盤でアウトリガー(ジャッキ)を格納しようとしています。

 

どうすれば防げるでしょうか…(こんな災害が発生しました)

 アウトリガー(ジャッキ)を格納したところ、高所作業車が逸走(後退)し、後方にあった民家のブロック塀との間に作業者が挟まれました。

 

災害発生防止のポイント。

● 傾斜地に設置する場合は、前下がりに駐車し、駐車ブレーキを確実にかけ、フットブレーキをはずしても動かないことを確認する。
● 輪止めを全輪の坂下側に設置し逸走防止措置を行う(なお、7度を越える傾斜地では高所作業車を使うことはできません)。
● アウトリガー(ジャッキ)を格納する際は、必ず「後」→「前」の順で行い(駐車ブレーキは後輪にかかっているため)(セット時は「前」→「後」)、タイヤが地面に接した時点でいったん止め、輪止めがタイヤに確実にかかっていることを確認してから操作を続けること。

参考: 厚生労働省HP中「建設業に従事する外国人労働者向け教材」のうち「6 .電気通信業務_高所作業

車」に、高所作業車の取扱いの注意点が分かりやすく解説されています。こちらも参考にしてくださ

い(下記アドレス参照)。

   https://www.mhlw.go.jp/content/11200000/04telecommunication3_vehicle_jp.pdf

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