災害事例

建0152 起因物:解体用機械
事故の型:飛来・落下

どんな危険が潜んでいるのでしょうか…(この状況で予知される災害は)

 鉄筋コンクリート造の建築物の解体工事現場で、コンクリート圧砕機を用いて、3 階外壁及び柱・梁コンクリートを縁切りし、内側に倒す作業を行っています。

 

どうすれば防げるでしょうか…(こんな災害が発生しました)

 縁切りしたコンクリート塊が落下し、3 階梁及び2 階柱に跳ね、さらに落下してコンクリート圧砕機の運転室に激突しました。

 

災害発生防止のポイント。

● コンクリート造の工作物の解体作業を行うときは、工作物の倒壊、物体の飛来又は落下等による危険を防止するため、あらかじめ、工作物の形状、き裂の有無、周囲の状況等を調査し、作業の方法及び順序、使用する機械等の種類及び能力等が示された作業計画を定めること。(安衛法規則517条の14)
● 解体物から安全性を確保できる距離に、コンクリート圧砕機を設置すること(この点を考慮し、ブーム、アームの長さ等に留意のうえ、機種選定を行う)。
● 落下物等により労働者に危険が生ずる恐れがある場所で解体用機械を使用するときは、堅固なヘッドガードを備えたものとすること。

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