災害事例

荷0013 起因物:車両系荷役運搬機械 > フォークリフト(カウンター式)
事故の型:転倒

どんな危険が潜んでいるのでしょうか…(この状況で予知される災害は)

 地盤に凹凸のある敷地内で、3段に積み重ねられた袋詰(フレキシブルコンテナ)耐火材をトラックに積み込むために、フォークリフトで横持ち作業を行っています。
オペレータは最上段の袋の吊り手に片側のフォークを差し込み、リフトしたまま後退しようとしています。さて、この状況からどんな危険が予知されるでしょうか?

 

どうすれば防げるでしょうか…(こんな災害が発生しました)

 後退しはじめたとき、地盤の凹凸でフォークリフトが傾き、吊り荷も揺れてそのまま横転しました。オペレータは危険を感じて運転席から飛び下りましたが、逃げ切れず、ヘッドガードの下敷きになりました。

 

災害発生防止のポイント。

  1. フレキシブルコンテナ(袋物)による作業は、できるだけパレット上に荷をおいて荷役作業を実施する。
  2. 吊り荷を極力下ろした状態で走行する。
  3. やむを得ず吊りロープ、吊りベルトをフォークに掛けて作業するときは、クレーン、フォークフック等の専用アタッチメントを使用する。
  4. 作業場所の地形等を事前に確認し、走行経路の凹凸をなくす、スピードを落とす、旋回を慎重に行う等、吊り荷が揺れないような処置をとる。

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