災害事例

荷0007 起因物:車両系荷役運搬機械 > フォークリフト(カウンター式)
事故の型:はさまれ、巻き込まれ

どんな危険が潜んでいるのでしょうか…(この状況で予知される災害は)

 倉庫からパレット積みの荷(3段積み)の最上段のパレットにフォークを差し、取り下ろそうとしたとき、2段目の上部荷物がパレットに引っ掛かり荷崩れしました。
作業員は、エンジンを切らずにフォークを停め、手直しをしようとマストに登り、左足をヘッドガードに、右足をフォークマストの上にかけて、荷崩れした荷をヘッドガード上に仮置きしています。さて、この状況からどんな危険が予知されるでしょうか?

 

どうすれば防げるでしょうか…(こんな災害が発生しました)

 足を滑らせ、身体がマストとヘッドガードの間に入ってしまい、この時、足がチルトレバーに触れたためマストが車体側に傾き、はさまれて死亡しました。

 

災害発生防止のポイント。

  1. フォーク、マスト等運転席以外の場所に乗らない、登らない。
    *決して、手・足・身体をマストの中に入れないこと。可動部分にはさまれ、人身事故の危険がある。
    *マストを梯子の代わりにしないこと。マストから足を滑らせ、転落する危険がある。
  2. 運転席を離れる場合は、荷役装置(フォーク爪)を地面に降ろす。
    *フォーク、ショベル等の荷役装置を最低降下位置に置く。
    *原動機を止め、かつ、停止の状態を保持するためのブレーキを確実にかける等、車両系荷役運搬機械等の逸走を防止する措置を講じる。
  3. はしご、脚立を倉庫の指定場所に備え付け、作業員に周知する。
  4. 不安定な状態の荷を取り扱わない。落下しやすい荷は固定して、荷崩れや落下がないようにしてから取り扱う。
    *多段に積み込んだ荷は落下しないように、ロープなどで固定してから取り扱う。

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