災害事例

建0009 起因物:車両系建設機械 > 掘削用機械
事故の型:はさまれ、巻き込まれ

どんな危険が潜んでいるのでしょうか…(この状況で予知される災害は)

 下水処理場の建設現場で油圧ショベルが移動しています。
オペレータは油圧ショベルを前進させ、敷き鉄板(幅1.5m、長さ6m、厚さ2cm、重量1.6t)を横切り終える地点で、右側に方向転換させようとしています。その鉄板の上を作業者が歩いています。さて、この状況からどんな危険が予知されるでしょうか?

 

どうすれば防げるでしょうか…(こんな災害が発生しました)

 油圧ショベルが右に方向を変えようとその場旋回をしたとき、シューの破損部に、浮き上がっていた鉄板の端部が引っ掛かりました。トラックシューは逆転していたので、鉄板はそのまま持ち上がり、鉄板に足をかけていた作業者が転倒し、トラックシューから外れた鉄板の下敷きとなって死亡しました。

 

災害発生防止のポイント。

  1. クローラのシューが破損していないか、始業点検および定期自主検査等で確認し、不備の場合は必要な整備を行う。
  2. 敷き鉄板は地面の凹凸をならして、できるだけ水平に設置する。
  3. 車両と人間の通行帯は原則として分ける。スペース不足でわけられない時は案内者を置くなどして優先順位を守り、交互交通などを行わせる。

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